江差の姥神大神宮は北海道最古の神社!創建はいつから?アイヌが起源?

北海道

道外の本州と比べると北海道の歴史は浅いと思いますが、その中でも北海道で一番古い言い伝えのある神社が、道南地区の江差町にある姥神大神宮です。

意外と北海道には神社仏閣が多くありますが、分社だったりすることが多くあります。でも、ここの神社は北海道で生まれた神社です。創建されたと言い伝えられている起源もしっかりとあって道民としては知っておくべきと思って調べてみました。

その結果、やはり時代的にもアイヌ民族との関わりもあるらしいのです。調べた内容をまとめてみました。

江差の姥神大神宮 北海道で一番古い神社?

姥神大神宮は、1216年に江差の津花町というところに創建されたと社伝に残されています。現在は江差町の姥神に地名が変わり、いにしえ街道沿いにあります。

ひまわり
ひまわり

1216年って何時代?

さくら
さくら

鎌倉時代らしいよ~。

健保4年だって!

鎌倉時代のころと言えば、まだアイヌの方々が多くアイヌの島(アイヌ・モシリ)の時代です。鎌倉時代に、北海道(当時は蝦夷地)へ和人が移住し始めたころに建てられたということになります。

さくら
さくら

そんな時代からあるなら、北海道で一番古い神社っていうのも納得できる。

ひまわり
ひまわり

鎌倉時代か~。

ちょいちょい、蝦夷に雲隠れしたりする武将とかいたらしいしよね。源義経伝説とか。

そのころからあるって、何だか神秘的だね~

源義経の伝説とは、歴史好きな方ならピーンとくるでしょうが、北海道に住んでいる方でもその伝説に縁のある地域の方以外は「義経と北海道?」「伝説?」と思っちゃいます。

でも、実際にその伝説が本当なのではないかと思えるのが「義経岩」「義経山」「義経神社」など義経の名前のつくものがあること。そして、それを裏付けるかのようにたくさんの方がこの伝説に興味をもって書いた文献もいくつかあります。

さくら
さくら

義経北行伝説」「北海道義経伝説」「義経蝦夷渡伝説

思いついただけでも、3つありました。

義経は人気ものだから、探せばもっとあると思います。

そんな鎌倉時代の大スター義経が関係しているわけではなく・・・(関係ないんかーい)義経は、この神社が建てられた年よりも前に亡くなっていますからね。ちょっと脱線したので、話を戻しましょう!

北海道の開拓は、江戸時代から活発になっただけで古くから蝦夷地として場所の特定もされていたので、義経が蝦夷地へ渡りそこから増えた和人とアイヌ民族が和解して、ひっそりと住んでいた町が津花町なのではないかと思います。

さくら
さくら

そうであってほしいなと。

隠れ義経ファンとしての勝手な意見ですけどね~

ひまわり
ひまわり

神社で祀ってる神様って、神話とか伝説になってる不思議な力を持っていた人(動物)を祀られていたりするじゃない?

鎌倉時代なら、まだ陰陽師とか不思議な力を持っている人がいる時代だよね!

姥神大神宮も、それ系の神社なのかな?

神社が建てられた由来というか・・・起源?が気になるな~

神社仏閣が好きな方、歴史が好きな方。皆さん、そういう起源とか由来って気になるみたいですね。歴女ではないですが、道産子としては調べる価値あり!と、調べてみました。

江差の姥神大神宮 創建された起源とは?

さくら
さくら

「北海道で一番古い=一番最初に建てられた神社」ってことよね?

なんで、そんなに古い時代から神社が建てられたのか!それについて調べてみました。

 

起源とか由来を調べていくと、ある神話?伝説?にたどり着きました。社伝にも書かれています。なので、すでにご存じの方も多いでしょう。でも、あえてご紹介させていただきますね!

さくら
さくら

姥神大神宮の誕生秘話。

やはり、北海道には不思議伝説がありました。

姥神大神宮の神話

これは、津花町で起きた不思議な話。きっと、神話のように語り継がれているものかもしれません。

津花町の浜に「折居様」というお婆さんがいました。そのお婆さんには実は予知能力がありました。普段から天気や流行り病などを予言して、町のみんなにとってはとても大切で貴重な存在の方。(卑弥呼様的な存在)

ある年、まだ北海道の春の始まり。ちょうど季節の変わり目でまだ、肌寒いころ。お婆さんはとても不思議なものを発見します。それは、神島(かむいしり)という島がなぜか突然光っている事。

その光にとても驚いたお婆さんは、その光の源を調べるために島に渡っていきます。なんとかたどり着いたその島には、見知らぬお爺さんが住んでいました。

そして、そのお爺さんは「この瓶の中に入っている水を海に撒くと、ニシンという魚がたくさん群がってくるぞ!」とだけ言い、お婆さんにその不思議な水が入っている瓶を渡します。

お婆さんはとても素直な方なのでしょう。お爺さんの言う通りにその瓶を持って帰ったあと、さっそく瓶の中の水を海に撒いてみることにしました。すると・・・

なんと!本当にお爺さんの言うとおりに、ニシンの大群が押し寄せてきたんです。これには、お婆さんだけではなく町のみんなも大喜び。これで、津花の町のみんなはニシンが大漁に獲れる!として町が活気づいていきます。

そして、町のみんながお礼をするためにお婆さんのもとへ訪ねてみたのですが、そこにお婆さんの姿はなかったのです。町の功労者であるお婆さんがいなくなったことで、みんな混乱してしまいます。

そこで思いついたのが、お婆さんの住んでいた場所に残っている神様の像を「姥神(うばがみ)」としてお祀りすることでした。

簡単にまとめちゃいましたが、これは実際に社伝に残っている内容です。これを起源として今も大切な存在として祀られています。

ひまわり
ひまわり

やっぱり、いたね!

不思議な力の持ち主!しかも、いつの間にか消えていたとかもともと神の遣い的な?

現在、わかっていることでお伝えできることは、社伝に書かれている事に的を絞ってまとめてみました。それに、実はまだあるんです。

実は、アイヌ民族が起源だった説

実は、神社にまつわるお話がもう一つあります。それが、先住民族のアイヌの方々がいた頃のお話。

もともと先に住んでいたアイヌ民族のお爺さんとお婆さんが、どうにも食べるものが無くなってきて「どうしたものか・・・」と困っているところに神様登場!お告げを下さります。

さくら
さくら

そのお告げの内容は詳しくわからないんだけど・・・

おそらく、「船に乗って海に行け!そして、その船の楫(かじ)を使って、海をかき混ぜてみろ~」的な感じだと思います。

そのお告げの通りに、海をかき混ぜてみたらニシンが群がってきたそうです。それからニシン漁が盛んになったため、民族のみんながそのお爺さんとお婆さんを祀った。

というお話もあります。このお話では、津花町という場所ではなく、神居尻の恵比寿堂に祀ったと言われています。

ひまわり
ひまわり

やっぱり、いろんな話がたくさんあるのね~

どっちにしても、神の遣いがいたことには変わりないんだろうけど。

どの地域でも伝承はいくつかあったりしますよね。それが歴史の面白いところだったりするんでしょうね。いろんな角度から検証したり、現地で調査してみたり。ちょっと楽しそうです。

しかし、その伝承とは別で北海道に一時期危険が訪れたことがあります。それを簡単にまとめてみました。

江戸時代に松前藩にスパイ疑惑?

神社が建てられたとされる言い伝えが折居様というお婆さんにしろ、アイヌの老夫婦にしろ、姥神大神宮が建てられた後はニシン漁で大盛況の津花町はしばらくの間、平和に暮らしていました。

そして、1644年に松前藩が蝦夷地開拓のため移住してきます。そして、当時の藩主も姥神大神宮を大尊敬!きっと、あの言い伝えを聞いたのでしょう。その証拠に、第9代目藩主の道広は「降福孔夷」という言葉を額に入れてを神社へ奉納しています。

◆「降福孔夷」の意味

福を降ろすことは孔だ夷なり(幸福をもたらすことは偉大だ!)

ところが、江戸時代中期くらいになると、少し異変が起き始めます。それは、北海道が地理的にロシアと近いため、頻繁に北海道の近くにロシア船が発見されるようになったこと。

そこで幕府は、「実は松前藩がロシアと密会してるのでは?」と勝手に怪しんで調査を始めるため、せっかく納した「降福孔夷」という額も取り上げられて松前藩は身に覚えのない、あらぬ疑いをかけられ幕府の圧力により松前藩はお取り潰し状態へ

さくら
さくら

結局、ロシアと密会は幕府から「ごめんね、早とちりしちゃった。(テヘペロ)」

であっけなく終わってしまうんです。

ひまわり
ひまわり

なんじゃそりゃあ~。

一瞬でもお取り潰しになりかけた松前藩がかわいそう。

なんでも早とちりの理由が、「降福孔夷」の額に入っている文字の「孔」の文字がなぜか「紅」に見えたから。それが理由です。早とちりにもほどがある!と言いたいところですが、何はともあれ、松前藩は一安心。北海道も一安心。無くならなくて良かった!

しかし、この事件の後に藩主の道広はもう同じようなことが起こらないように、念の為「降民殿」という言葉に変更して納めなおしました。

ひまわり
ひまわり

また、間違えられちゃ困るからね!

取り替えて正解だと思う~

現在の姥神大神宮は?

現在の姥神大神宮は折居様というお婆さんの言い伝えの方を優先して社伝に残しているようです。その理由としては、もともと津花町に「折居社」があったらしいのです。

そして、その場所は今も残されていて、境内の中で「折居さんの井戸」と名前がつけられ町の皆さんから大切にお守りされ、お祭りなどで使われることもあるそうです。

ひまわり
ひまわり

ここの神社でもお祭りがあるんだね~。

どんなお祭りなんだろう?

姥神大神宮で毎年行われているお祭りについても簡単にご説明しましょう。

江差の姥神大神宮 夏祭りも開催

引用先:函館公式イベントガイド

姥神大神宮では、毎年8月の上旬に夏祭りを開催しています。開催日は固定しているみたいですよ。

開催日:8月9日、10日、11日

これも、北海道で一番最初に始まったとされるお祭りで370年以上前から続いているお祭りです。道外の方からすると、そんなに古く長く感じないかもしれませんが、北海道が開拓された時期などを考えると道民としては、かなり古くて歴史を感じます。

お祭りは、京都の祇園祭が伝わっているそうで、北海道のお祭りでは珍しい山車(ヤマ)もあります

さくら
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ほとんどのお祭りでお神輿はあっても、山車までは見たことがないです。

これも、北海道の歴史の不思議の一つですね。

一番古い山車人形としては、神功皇后さま。1754年に作られたものがあると記録が残っているだけではなく、北海道の民族文化財に指定されています。

このお祭りで山車を担いで巡行していくのですが、そのときの掛け声が北海道らしいかもしれません。

ソーレヤッサードッコイショ!エンヤ!

そして、その掛け声を聞いている周りの人達も「エンヤ!エンヤ!」と掛け合いをして町中で賑わっているお祭りです。

江差町の学校の運動会で行われる綱引きなどでも、「エンヤ!エンヤ!」と言いながら綱引きをしている光景が見られるそうですよ。

さくら
さくら

これは、道内でも珍しい掛け声かも。

運動会でソーラン節を踊ったりすることはあるけど、綱引きの掛け声は「ヨイショ!」って普通でした。

お祭りのメインは、山車の巡行みたいです。巡行しながらお囃子や切り声などで盛り上げています。夜には行燈をつけて巡行するそうなので、祇園祭やねぷた祭りなどが参考になっているかも知れませんね。

姥神大神宮の場所

江差町までのルートは、こちらをご覧いただくとわかりやすいと思います。

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まとめ

日本は、八百万の国。いろんな神様がいて、その神様たちを祀っているいるのが神社です。確かに、不思議な力を持っている方の多い時代で、アイヌ民族も実は、自然と融合されて不思議な力を持っている人が多くいたらしいです。

さくら
さくら

洞爺湖にある中島には、神が住んでいてその神のお遣いをしていた「コロポックル」と呼ばれる妖精さんのような存在がまだいると言われているとか、いないとか・・・

個人的には、「コロポックル」はいてほしい存在ですね。小人さんで心が綺麗な純真無垢じゃないと見えないらしいです。

折居様の場合は、ニシン漁が盛んになって安心してその土地から離れた土地神様だったと思いたいですね。

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